ライカというカメラは、非常に独特なポジションのカメラです。
なにしろ60年以上前のカメラがいまだに現役で使われているんですから。
そして、その60年前とほとんど同じカメラを、今でも新品として生産して売っています。
今回はそんな、ライカという独特なカメラの世界にこれから足を踏み入れるユーザーのために、その世界の実態をお伝えします。
- ライカの独特な存在感
- 各機種の違いと選択の際のポイント
- 感触などのスペック以外のポイント
といった内容です。
ライカというカメラに興味を持たれた方の、格好のガイドとなるでしょう。
ライカといえども、カメラであることには変わりありません。
ただのカメラです。
そう、ライカを一言で言い表すなら、「ただのカメラ」です。
最も「ただならぬカメラ」と思われているライカは、実は 最もただのカメラです。(笑)
そのあたりの詳細も、本文で明らかにします。
ちなみに今回は、ライカの中でも代名詞である「M型ライカ」というレンジファインダー式フィルムカメラのお話です。
目次
フィルムライカとデジタルカメラの違い
M型ライカの最初の機種「ライカM3」は、いまだに現役として使用され、中古市場でも熱心に取引されています。
発売されたのは、1954年。
今から60年以上前です。
実に驚くべきことではありませんか?
60年以上前のカメラがいまだに現役なんて、デジカメではちょっと考えられない現象です。
それはこのカメラが時代に左右されない、カメラの普遍的な部分を体現したカメラだからでしょう。
デジタルデバイスを使用しない、フルメカニカルのカメラには、いわゆるひとつの「骨董的」な価値があります。
モノで成り立っているそれには、「モノ」それ自体の価値があります。
モノそれ自体の質が高ければ、そのモノがあり続ける限り、その質の高さも続くわけです。
それに対してデジタルカメラの価値は、モノというよりも「機能」です。
電子基板はモノそれ自体に価値があるわけではなく、それが為す「仕事」のほうに価値があります。
計算能力、効率のいい仕事、高いスペック。
そういったものが、デジタルカメラの価値です。
ですから、より高い能力、より高いスペックを持ったカメラが登場すると、古いカメラはお役御免です。
機能に価値があるカメラは、その機能を上回る機能が出たなら、もはや価値は激減です。
ライカのようなカメラは、そのような機能の上書き競争には参加したくない人、永続する価値に魅力を感じる人にとっての受け皿となっているわけです。
ライカの価値
そんなライカの特徴は、
「最もカメラらしいカメラ」
「カメラの本質だけで成り立っているカメラ」
と言うことができます。
シャッタースピードを選択して、フィルムを巻き上げて、フレーミングして、シャッターを切る。
ただそれだけの箱です。
トコトンなまでに「ただのカメラ」です。
例えば45点のフォーカスポイントだとか、豊富なピクチャースタイルとかの多機能は、カメラの本質ではなく「おまけ」です。
最近は雑誌が売れなくなってきて、いかに魅力的な「おまけ」をつけるかが、雑誌販売の主眼になってきているフシもありますが、まあカメラも似たようなもんです。
「多機能」というおまけで、カメラを売っている部分もあります。
しかしライカは、雑誌でいうならば「記事の内容」、つまりカメラの本質で勝負しています。
もちろん全然売れませんよ。(笑)
ライカのマーケットは、カメラ全体のマーケットからみたら微々たるものです。
しかし、「無くなる」ということはありえません。
なぜなら、カメラの本質を望むユーザーが必ず存在するからです。
この記事を読んでいるあなたもそうですね。
ライカの機種ラインナップ
それではM型ライカの各機種をチェックしていきましょう。
M型ライカは、いわゆる「レンジファインダー式カメラ」です。
カメラに付いている「距離計」でピント合わせをするカメラです。
現在主流の一眼レフカメラとは方式が違います。
(詳しくは以下)
そして、フィルムのM型ライカの主な機種は、ザックリ言って以下の通りです。(年代順)
- M3
- M2
- M4
- M5
- M6
- M7
- MP
- M-A
「3」が最初の機種であることが微妙に不思議ですが、まあM3が最初の機種です。
そしてM2とM4の間には、M1という距離計を省いたマイナーな機種も存在します。
M2とM1は、M3のバリエーションなので、つまりは、
M3→M4→M5→M6→M7
というのが、メインの流れです。
他に細かいバリエーションはいくつもありますが、メインとなるのはだいたいこの8機種です。
そして驚いたことにこの8機種、ほとんど違いがありません。
ライカは最初のM3で完成に達し、あとはその細かい改良に過ぎないのです。
カメラは一度その本質を掴んでしまったら、あとはほとんどやることがないのです。
(だから「おまけ」の付属に走るわけですが)
シャッターとフレーミング、フィルムの巻上げと巻き戻し。
それを快適に違和感無く行えれば、それでいいじゃないの。
ライカ君が言っているのは、つまりそういうことです。
そんなライカは、いかにもカメラらしいカメラであり、カメラの中のカメラと言ってもいいでしょう。
ライカといえば「伝説」や「質感」「感触」「味」といった、夢みたいなふわふわした話題が多いですが、実体はあくまで「ただのカメラ」です。
ただのカメラを追求した結果、ただならぬカメラになってしまった。
それがライカです。(笑)
ライカの各機種の違い
それではライカの各機種の特徴を、以下のトピックごとに紹介していきましょう。
- フィルムの装填方法
- フィルムの巻き戻し方式
- 距離計連動範囲
- ファインダー倍率
- ブライトフレームの種類
- 露出計の有無
- シャッターの種類
- セルフタイマーの有無
先ほども申し上げましたが、その差は「微差」です。
その微妙な違いを楽しむのが、ライカの楽しみです。
フィルムの装填方法
ライカのフィルムの装填には2種類の方法があります。
- M3、M2=「スプールに取り付けてからカメラ内にセット」という2段階方式
- M4以降=いきなりフィルムをカメラ内にセットできる1段階方式
M4以降のいきなり方式を「ラピッドローディングシステム」といったりします。
つまり、そっちのほうが素早く装填できる、ということですね。
実際、2段階方式の一番の難点は「フィルムを持つ手とスプールを持つ手で両手がふさがるので、カメラを置いて作業しなくてはならない」という点ではないでしょうか。
動画でも、フィルムとスプールで両手がふさがるので、カメラを置いて作業をしています。
ライカはスナップに使うことが多いので、ほとんど立ちながらフィルムを装填することになるでしょう。
その場合、スプール式は、
- スプール
- フィルム
- カメラ本体
という3つのパーツを持つために、3本の手が必要です。
そうじゃなければカメラを置いての作業が必要です。
フィルムを直接カメラにセットできる、M4以降のラピッドローディングシステムなら、
- フィルム
- カメラ本体
の2つのパーツで済むので、2本の手で事足ります。
実際、ストリートにおけるフィルムチェンジの様子は、こんな感じです↓
こちらはM4とおぼしき機種ですが、立ち話をしながら片手にカメラ、片手にフィルムで装填しています。
ほとんどカメラも見ていません。
スプールに巻きつける2段階式なら、こうはいかないでしょう。
機種選びの際は、M3、M2のスプール巻きつけ方式か、M4以降のラピッドローディングシステムかは、要チェックポイントです。
フィルムの巻き戻し方式
フィルムカメラでは、フィルムを1本撮り終わったら、それを巻き戻す作業が必要です。
ライカではその方式は2種類あります。
- M3、M2、MP、M-A=ノブ式
- M4、M5、M6、M7=クランク式
違いは、軸を「ねじって」巻くか、ぐるぐる「回して」巻くかです。
動画で見るとわかりやすいです。
↓ノブ式の巻き戻し
↓クランク式の巻き戻し
スピードはクランク式のほうが圧倒的に速いですね。
上の動画でも、実際の巻き戻し作業部分の尺は、
- ノブ式=約30秒
- クランク式=約15秒
と倍近い差があります。
「クランク式でいいよね、うん」と普通なりますが、ちょっとお待ちください。
ここに意外な落とし穴があります!
上記の記事で詳しく書きましたが、クランク式はクランクがボディから少し飛び出してる分、万一ぶつけて変形させてしまうと巻き戻しができなくなるのです。
つまり、その時点でカメラが使用不能になります。
実際筆者がやりましたので、それ。(笑)
「カメラをぶつけるなんて、そんなことないない」と、まあみなさん思っていますよね。
でも、何が起こるかわからない世の中です。
巻き戻し方式の違いは、
- ノブ式=万一の保険
- クランク式=毎回の利便性
と心得ましょう。
距離計連動範囲
距離計連動範囲とは、要はカメラでピントを合わせられる最短距離のことです。
この「距離計連動範囲」は、ピント合わせの機構がカメラと連動しているレンジファインダーカメラならではの仕様です。
一眼レフでは、ピントの合う最短距離は、完全にレンズのスペックに依存します。
レンズの「最短撮影距離」が、そのまんま、ピントが合う最短距離です。
しかし、レンジファインダーカメラの場合は、例えばレンズの最短撮影距離が50cmであっても、カメラの距離計連動範囲が70cmならば、70cmより近い距離はカメラ側でピント合わせができないのです。
カメラの連動範囲を超えてのピント合わせは、目測で合わせるとか、メジャーで距離を測るといった手段が必要になります。
そんな距離計連動範囲ですが、ライカでは、
- M3=1m
- それ以外=70cm
となっています。
M3では90cmまで連動したり、改造によって70cmまで連動するようにしてあったり、個体によってマチマチみたいですが、基本は1mです。
ライカではその選択肢はM3の1mかそれ以外の70cmかのどちらかです。
というか、M3を買う場合には、その距離計連動範囲の1mに注意が必要です。
なにしろ、近距離の30cmの差は結構大きいです。
一眼レフに慣れていると70cmですら遠く感じますから、「1mて!」となる恐れがあります。
テーブルフォトで身をのけぞらせすぎて、隣の人に「あ、すいません(汗)」ってなるかもしれません。(笑)
M3の場合だけ、他の機種とは違う距離計連動範囲に注意が必要です。
ファインダー倍率
ファインダー倍率は、肉眼で見える大きさを「1」とした場合に、ファインダー画像がどれくらいの大きさに見えるかの率です。(1=等倍)
数字が大きいほど大きく見え、小さいほど小さく見えます。
「大きい方が見やすくていいじゃん?むしろ肉眼と同じ等倍でいいじゃん?」
と思うかもしれませんが、そうすると広い範囲が写る広角レンズの撮影範囲をファインダー内に収めることができなくなってしまいます。
ライカのファインダーは、ファインダー内に、レンズごとの写る範囲を表示する機能があります。(ブライトフレーム)
ファインダー倍率が大きいと、望遠側のレンズの表示範囲が大きくなるので、望遠側のレンズは使いやすくなります。しかし写る範囲が広い広角側の表示ができません。
ファインダー倍率が小さいと、広角側の写る範囲がカバーできますが、望遠側の表示範囲が非常に小さくなり、かなり使いづらくなります。
ここはどうバランスを取るかの問題であり、使用者の使用状況にもまた左右されます。
ライカのファインダー倍率は、
- M3=0.91倍
- M2以降=0.72倍
(M6、M7、MPには0.72倍の他に、0.85倍、0.58倍のモデルもあります)
となっています。
M3だけが飛び抜けて高いのは、この機種が50mmレンズを使うことを想定して作られたからでしょう。
M型以前のいわゆるバルナック型ライカでは、内蔵のファインダーは50mmしかありませんでしたから、その流れもあると思います。
M3では50mmの枠がファインダー内で常に表示された状態になっていますし、等倍に近いファインダーのおかげで、両目を開けても違和感なく撮影できます。
しかし、実際の使用においては、もう少し広角の35mmのほうが使いやすかったりします。
M3からスピンオフ企画のM2が派生したのは、35mmファインダーへの要望もあったからでしょう。
そしてM2以降が0.72倍に落ち着いているのも、そこがベストポジションだという結論だからでしょう。
実際、28mmから135mmの枠が「とりあえず」使えるこの倍率は、きっと汎用性という点ではベストなのだと思います。
これからライカを選ぶ場合は「ファインダー倍率」もひとつのポイントです。
標準~広角しか使わないなら低倍率でもいいでしょうし、標準~望遠なら高倍率でもいいでしょう。
ブライトフレームの種類
ブライトフレームとは、ファインダー内に表示される、レンズの焦点距離ごとの「写る範囲」を示す枠です。
これは、機種ごとに表示される種類が違います。
- M3=50mm・90mm・135mm
- M2=35mm・50mm・90mm
- M4、M5=35mm・50mm・90mm・135mm
- M6以降=28mm・35mm・50mm・75mm・90mm・135mm
さてこのブライトフレーム。
「たくさんあったほうが便利じゃないか?」
と思われるかもしれませんが、使わない枠が表示されるのはジャマだと感じる場合もあります。
2台以上持つなら、「標準~望遠専用」「広角専用」と使い分けてもいいかもしれません。
自分の使いたい焦点距離の枠があるかどうかは、要チェックポイントです。
露出計の有無
ライカには、露出計搭載モデルと、非搭載モデルがあります。
- M3、M2、M4、M-A=露出計非搭載
- M5、M6、M7、MP=露出計搭載
露出計とは、光の明るさを測る装置です。
「写真」とは、画像を光によって記録するものですが、その光の明るさを適量、フィルムに露光させる必要があります。
多すぎても、少なすぎても、最良の画像を得ることができません。
「適量」が必要なのです。
ですから、写真を撮る時には、取り込む光の量をキチンと測る必要があります。
露出計は、そのための装置です。
逆に、「いったい露出計無しでどうやって写真を撮るの?」と思われるかもしれません。
露出計を搭載していないモデルでは、どのように光の量を知るのでしょうか?
それは、
- 外付けの露出計を使う(ライカメーター等)
- 単体露出計を使う
- カンで撮る
のどれかになります。
ライカには「ライカメーター」なる、カメラ上部のアクセサリーシューに取り付ける外付けの露出計も用意されています。
でもそれを使うなら、初めから露出計内臓のモデルを選んだほうがいいでしょう。
ライカメーターは、露出計非搭載時代のアクセサリーです。
そして露出はネガフィルムなら、意外とカンでもいけます。
ネガフィルムはラチチュードと呼ばれる、光を受け止める許容範囲が広いので、多少の多寡は問題ありません。
特に露出オーバーのほうに強いので、若干多めに露光をかけておくくらいがちょうどいいでしょう。
(ネガフィルムにおける、露出オーバー・アンダーの許容度の見本↓)
また、フィルムにはデータシートなるものも用意されているので、それを参考にするのもいいでしょう。(参考:富士フイルムX-TRA400データシート)
ちなみに露出計非搭載のモデルは、撮影に電池を必要としない完全機械式のカメラになります。
カンとメカだけで撮る完全にフィジカルな撮影は、ライカの楽しみの一つです。
シャッターの種類
シャッターの種類とは、電子回路で動きを制御する「電子式」か、メカだけで作動する「機械式」かの違いです。
- M7=電子式シャッター(1/60と1/125は機械式)
- それ以外=機械式シャッター
これはつまり、M7だけが特殊ということです。
そして電子式シャッターであることの意味はAE(オートエクスポージャー・自動露出)が使えるということです。
M7は、絞り優先のAEが使えます。
これは、レンズの絞り値をセットしたら、それに合わせて最適な露出になるように、シャッタースピードを自動で調整してくれるというものです。
つまり、手動での露出合わせが不要ということです。
ライカは露出計内臓モデルであっても、その露出計が読み込んだ値を手動でセットする必要があります。
しかし、M7だけはAEが使えるので、好きな絞り値を選んだら、あとはシャッターを押すだけで撮れます。
「え?シャッターを押すだけで撮れるのが普通じゃない?」と、デジカメ世代のみなさんは思われるかもしれませんが、ライカではシャッターを押すだけで撮れるのは普通じゃないのです。
フィルムライカではシャッターを押すだけで撮れるのはこのM7、たったの1機種のみです。
フィルムライカでAEが使いたいならば、M7一択となります。
セルフタイマーの有無
セルフタイマー。
使います?みなさん。
念のため、セルフタイマーの有無も確認しておきましょう。
- M3、M4、M5=セルフタイマー有り
- M6、M7、MP、M-A=セルフタイマー無し
- M2=初期型は無し、後期型は有り
ライカの「感触」とは?
さてライカといえば「感触」です。
「ライカ=感触」であり、「感触=ライカ」です。
使わない人には一体何のことを言っているのかサッパリな「感触」。
ライカには非常に独特な「感触」「使い心地」「操作フィーリング」がありまして、これのためにファンが多いのも事実です。
そんな「感触」。
これについては、コスト度外視で作ったM3が最高だとか、コストダウンの影響でM6は最悪だなどといろいろ言われていますが、ハッキリ言って大差ありません。
というか、ほとんどが製造後かなりな年数が経っている中古品なので、それはほとんど機種の違いというよりも個体の違いです。
どのような使用がなされてきたのか、どのようなメンテナンスをしてきたのかで、同じ機種でも感触は違ってきます。
個人的なごく狭い範囲の体験で言わせてもらうと、最も感触が悪いと言われているM6が最も感触が良かったです。
それは最新型の新品のM-Aと比べてもです。
巻き上げの感触、手に伝わってくるシャッターショックの感触や音、底蓋の開け閉めのスムーズさ…。
「なんか一般に言われていることと違うなぁ」というのが、正直な感想です。
もちろん、たまたまそういう個体に当たったということもあるでしょうし、何をもって「良い」と捉えるかの個人差もあるでしょう。
経験から言わせてもらうと、感触については機種ごとの違いではなく、個体ごとの違いと捉えたほうが間違いないと思います。
デジカメなら新しかろうが古かろうが、電子基板の挙動に違いはないでしょうが、完全機械式のライカはその使用状況の影響をモロに受けます。
つまり、感触を重視するなら、必ず自分の手で触れてみる必要があります。
ネットや他人の情報を鵜呑みにせず、必ず自らの手で触れてみてください。
私自身が、自分の体験とネット等の情報の違いに驚きましたので。
ライカを中古で買う場合は、ネットや通販ではなく、店頭で実機に触れてみるのがベターです。
まとめ
フィルムライカの中古価格は、長年安定して変動があまりありません。
これはデジカメにはない現象です。
それはこのカメラの「モノ」としての価値を表しています。
ライカは最初の機種のM3ですでに完成に至り、その後の機種は細かい改良に過ぎません。
ライカは完成された、ひとつの「M型ライカ」という枠の中での「微差」を楽しむカメラなのです。
機種間の微差もそうですし、個体間の微差もそうです。
ライカにハマる人は、はたから見たら同じようなライカが何台でも欲しくなります。
ライカは「微差」ですから、その微差を追っかけてしまうと、永遠に終わらないループにハマってしまいます。(笑)
なにしろ世界中に何万とある個体全てが微妙に違うし、限定モデルやレアモデルなど、ほじくりだしたら本当にキリがありません。
ライカ・ライカ・ライカ!
長年カメラをやっていると、必ず「ライカ」というフレーズを耳にします。
カメラをやっていてライカを知らないなんて、モグリだと言われます。
何しろ35mmフィルムフォーマットのカメラを最初に作ったメーカーです。
現在我々が「カメラ」といって思い浮かぶあの形を、最初に作ったメーカーです。
必ずみんな、いつかどこかで気になる時がくるでしょう。(こない? 笑)
そんな時には、ぜひ、今回の記事を思い出してください。
「おーライカに興味が出てきたぞ」という時は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
そして、カメラは使ってナンボです。
ライカも手に入れたなら、デジカメとは違うその使用感を存分に楽しみましょう。
「感触」を云々されるカメラは、ほとんどライカくらいなもんです。
ライカには「ただ単にいじりたくなる」という不思議な魅力があります。
意味もなく使いたくなるこのカメラは、撮影の機会を飛躍的に増やしてくれることでしょう。(笑)
ただし、微差のループにはハマらないようにご注意ください。
「ライカ・ライカ・ライカ…」のループは「…ライ・カライ・カライ」です。
そう、ライカはお財布にとっても辛いのです!
ただでさえ高価なライカ、ループにハマるといくらお金があっても足りませんので…。