【カメラ初心者の方へ】カメラを手に入れてからの、写真を楽しむ3ステップ

【カメラ初心者の方へ】カメラを手に入れてからの、写真を楽しむ3ステップ

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写真の勉強

カメラを趣味にしようと思って、一眼レフやミラーレスのちょっといいカメラを手に入れたばかりのみなさん、おめでとうございます。

これからスマホやコンデジとは違う「新しい写真」を楽しんでいきましょう。

今回はそんな、カメラを手に入れたばかりの初心者の方へ、写真やカメラを楽しんでいくためのガイドを提供したいと思います。

自分も経験があるのですが、とにかく初めてのことを前にすると、ワクワクと同時に「不安」も付きまとうものです。

「ああしたほうがいいのかな」「こうしたほうがいいのかな」「あれも手に入れるべきか」「あの人はこう言ってるしな」

いろいろと回りが気になって、本来の楽しさを忘れてしまうかもしれません。

でも大丈夫です。

イマドキの写真はとってもカンタンだし、気にしなければいけないことは、実はとっても少ないのです。

初心者の方にはぜひ不安を払拭し、単純にワクワクと写真を楽しんでいただきたいものです。

というわけで該当者の方もそうでない方も、さっそく続きを読み進めていきましょう。(笑)

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写真に限らず自由に書いています。思ったこと、考えたこと、感じたこと。写真はほとんどフィルムとライカと50mmです。ブログのほうではもちょっと専門的なことを書いています。→

目次

ステップ1:まずはカメラから

趣味の写真を始めようとカメラを手に入れた方は、一眼レフやミラーレスなどのレンズ交換式のいいカメラを手に入れたことだと思います。

「一眼レフとミラーレスの違いがわからない。いや違いはわかるけど、それが何を意味するのかがわからない。よってどっちを選んだらいいかわからない」今回はこのような声にお答えします。どなた様も必ずどちらかが選択できるように話が進んでいくので、お悩み中の方はぜひ読んでみてください。

そうです。

趣味の写真は、まず「カメラ」から入ります。

初心者のカメラ選びは右も左もわからないがゆえに、他人の意見に頼ってしまいがちです。しかしカメラを始めたいと思ったからには理由があるわけであり、その理由に忠実であれば自ずと最適なカメラに行き着きます。初心者の皆さんがカメラ選びを始める前に、まず読んでおきたい内容です。

スマホやコンデジなら、今までと同じなので、それとは違う「写りの良さ」「コントロール性」「モノとしての質感の高さ」を期待して、いいカメラを購入されたことだと思います。

ですから、カメラ初心者の最初の最初、ファーストステップは単純にカメラ自体の良さを楽しむことです。

初めっから難しいことを考える必要はありません。

単純にカメラ自体の良さを楽しみましょう。

  • 写りのよさ=発色、解像度、ボケ味など。
  • コントロール性の高さ=いろいろと設定を変えると、写真を細かくコントロールできる!写りが変わる!へーこんなことまでできるんだ、面白い!
  • カメラ自体の質感=グリップの心地、重量感、シャッターのフィーリング、ズームリング・ピントリングの感触…

初めて手にするいいカメラそれ自体が楽しい!

この単純な喜びにまずはひたりましょう。

子どもの頃、欲しかったおもちゃを買ってもらった時、嬉しすぎて枕元において寝る、みたいなあの感覚です。

カメラはオトナのオモチャですから。(笑)

ステップ1からステップ2への移行

正直ステップ1だけで完結なら、それはそれで全然OKです。

カメラ自体の楽しさ、写りの良さ、フィーリング、それで十分満足できるなら、それでもう立派なカメラ趣味の成立です。

しかし、写りの良さやクオリティの高さも、使い続けるうちに「慣れ」が生じてきます。

写りの良さ、クオリティの高さが「当たり前」になってくるのです。

この時、「カメラ自体」に楽しみの主眼があるなら、さらなるいいカメラへのステップアップの時期かもしれません。

「カメラ自体」に楽しみの主眼がある場合は、ステップ1を延々繰り返すループになります。

そして、「写真の写り具合」に楽しみの主眼があるなら、次なるステップとして、「写真の内容を気にしてみる」に移行しましょう。

ステップ2:写真の内容を気にしてみる

うん、いいカメラは確かに写りがいい。

しかし、「写りの良さ」と「写真の内容」はまた別の話だな、と気がついたら、次なるステップに移行する時期です。

すなわち、「写真の内容」を気にする段階です。

ここでネットや本を漁って、レシピやハウツーをいろいろ試してみる段階になるわけですが、それらを一つひとつツブしていく前に、「いい写真のキモ」を押さえておくのが賢明です。

あじさい、桜、星空、電車、子ども、モデル、風景、スナップ…。

いろんな被写体のいろんな撮り方がそこでは展開されるわけですが、それら全てに共通する、「いい写真のキモ」。

それはバランスです。

あらゆるレシピやハウツーで紹介されている、いわゆる「いい写真」。

それらはつまり、「バランスのいい写真」です。

バランスを崩す場合も、常にバランスよくバランスを崩しています。(笑)

写真において「いい写真を撮る」とはつまり、「バランスを取る」と同じ意味です。

明るさ、色味、画面上の配置、などなど。

行き過ぎず、足りな過ぎない、ちょうどいいポイント。

そこに合わせるのがつまり「いい写真を撮る」ことだという認識は、どのレシピやハウツーでも共通しています。

ですから、レシピやハウツーを見るときは、「この写真のバランス感覚のポイントはどこかな?」という視点で見て、そのポイントを取り入れるのがコツです。

写真はバランスがよければ、とりあえず「いい写真」です。

この段階ではバランス感覚を養い、いわゆる「いい写真」なるもののイメージがつかめるようになるといいでしょう。

バランスのよさ=気持ちよさ

そのバランスは、どのようにしてわかるのかというと、その画面が「気持ちいい」か「気持ち悪い」かでわかります。

バランスのいい画面は、見ていて気持ちがいいですし、バランスの悪い画面は、見ていて気持ち悪いです。

バランス悪し!

バランス悪し!

バランス良し!

バランス良し!

それは「好き嫌い」とはまた別の話です。

好きじゃない写真でも、気持ちのいいバランスの写真はありますし、好きな写真でも、気持ちの悪いバランスの写真はあります。

写真の表現とかポリシーとか難しいことは気にしなくていいですけど、自分の撮った写真が気持ちいいかどうかは気にしましょう。

そして、気持ちのいい写真を撮りましょう。

初心者の方は写真の上手い下手を気にする傾向がありますが、写真は上手い下手ではなく、「気持ちいいかよくないか」です。

レシピやハウツーで紹介されている写真は、「上手い下手」や「好き嫌い」はあるかもしれませんが、「気持ちのいい画面」ではあるはずです。

それらから学ぶ時は、その「気持ちよさ」のポイントを押さえ、自分の画面上に再現することを心がけるとよいでしょう。

写真で大事なのは「どう感じるか」

ちなみにもちろん、その「気持ちよさ」は、あなた自身が感じることです。

なにが気持ちよくて、なにが気持ち悪いかを他人から教えてもらうのはヘンな話です。

テクニックや知識、カメラの操作法などは、大いに他人から教えてもらうべきことでしょう。

しかし、「感じること」は教わるものではありません。

だってそれは自分にしかわからないことですから。

そして写真で大事なのは、この「どう感じるか」です。

つまり、もっとも大事な部分は教わることは出来ないのです。

というか逆に、もっとも大事な部分は教わらなくても知っているということです。ラッキ~♪

これは初心者だろうがベテランだろうが一貫しています。

写真を撮るとき、見るときは「自分がどう感じているか」そしてそれは「気持ちいいかどうか」に常に注意を払いましょう。

それはテクニックや知識を取り入れる時も同じです。

自分にとって気持ちのいいテクニックや知識を取り入れましょう。

ただの趣味なんだから、気持ちいいことに何の遠慮もいりません。

ステップ3:自分なりの表現へ

さて、いいカメラを買った、気持ちのいい画面も撮れるようにもなった。

うん、悪くないぞ。

ここまででもかなりなもんです。

でも写真において、さらなる欲求が出てくるかもしれません。

それは表現への欲求です。

気持ちよさを追求すると、バランスへ向かっていた意識は、「表現」へと転換します。

なぜなら「バランス」から得られる気持ちよさよりも、「表現」から得られる気持ちよさのほうがより深いからです。

「バランス」から「表現」へ

「表現」の気持ちよさは、「バランス」という万人向けの気持ちよさではなく、あなた個人に完全カスタマイズした気持ちよさです。

「写真のバランス」という、物理的な、誰が見てもわかりやすい客観的な要素によって得られる気持ちよさは、万人に理解可能です。

それは「広く浅く」です。

そして「表現」という一個人の特殊な見解から発生する、誰が見てもわかるものではない主観的な要素によって得られる気持ちよさは、万人には理解できません。

それは「狭く深く」です。

ワインの趣味も、初めはわかりやすい美味しさから入りますが、のめり込むに従って他人に理解不能な独特のテイストを志向するようになります。

写真においては、SNSで一般受けするような写真は何万もの「いいね!」が付きますが、それらは素早くタイムラインの彼方に流れ去ります。

それに対してアート写真の分野では、見る人の数は限られていますが、ハマる人が受けるインパクトはSNSの比ではありません。

写真集やプリントが購入され、何度も何度も繰り返し鑑賞されるのです。

「バランス」は、わかりやすいがゆえに浅く、「表現」はわかりにくいがゆえに深いのです。

単純で浅い気持ちよさに飽き足らず、さらなる深みを追求する結果、ステップ2からステップ3へと自然に移行します。

ステップ3へと至る流れ

ここでステップ1からステップ3への流れを振り返りましょう。

  • ステップ1では、単純にいいカメラがもたらす「いい写り」を楽しみました。
  • それに慣れてくると今度はステップ2において、バランスという「単純でわかりやすい気持ちよさ」を楽しみました。
  • それに慣れてくると今度は、表現がもらたす「より深い気持ちよさ」へと移行していきます。

ステップ1における気持ちよさは、「人」は全然関係ありません。

それは完全にカメラのスペックによるものです。

ステップ2の、画面上のバランスにおける気持ちよさは、誰が撮ってもだいたい同じ結果です。

レシピやハウツーというものは、誰が撮っても同じ結果をもたらすように作られています。

そしてステップ3における「表現」は、あなたにしか撮り得ないものです。

それはもはや「アート」であり、撮り手オリジナルの完全個別生産品です。

スーツに例えると

  • ステップ1:吊るしのスーツ
  • ステップ2:イージーオーダー
  • ステップ3:ビスポークテーラー

といったノリでしょうか。

まさに平社員から役職が付いて管理職へ、という出世コースと同じ流れです。

写真における「表現」とは何か

写真における「表現」とは、撮り手ならではの気持ちよさの表明です。

「撮り手ならではの」ですから、他の誰もが共鳴するわけではありません。

「画面のバランス」みたいに、万人にわかるものではありません。

より深い気持ちよさを追求した結果、バランスを無視するということはもちろん起こり得ます。

HIROMIXの写真なんかも、その典型でしょう。

ヒロミックス 写真新世紀

©HIROMIX

しかし、その作品に共鳴した場合の深みは、「バランス」におけるソレの比ではありません。

撮り手が自分の気持ちよさに忠実に、バランスさえも無視して撮った「純粋なエッセンス」は、それと共鳴する人が出会った場合は、強烈に共鳴します。

いわゆる「アート」です。

アートのファンは数は少ないですが、実に熱心です。

SNSのユーザーが反射的に「いいね!」を付けて、数秒後にはもう別なことを考えているのとは実に対照的です。

「バランス意識」から「表現意識」への転換

そんな「表現」は、強制されて出てくるものではなく、気持ちよさを追求した結果、自然と湧き出てくるものです。

「バランス意識」から「表現意識」への転換は、自然に起こってきますし、自然に起こってこないなら、無理に起こす必要のないものです。

というわけで、この段階まで来てしまったら、ここから先はあなた独自の世界ですから、もう「いってらっしゃいませ」と言うほかありません。

Have a nice trip! ってなもんです。

まとめ

さて、ザックリ過ぎる流れになりましたが、実に写真の単純さが見て取れたかと思います。

結局写真は、「自分がどう感じるか」が指針であり、それに従っていれば間違いありません。

それは大御所の意見より間違いありません。

なぜならやるのは自分だし、楽しむためにやっているからです。

実にシンプルです。

そりゃあ初心者の方は不安にもなるでしょう。

何か大御所の意見とかにすがりつきたくもなるでしょう。

しかしよく考えてみると、楽しむための写真において、

「不安」→「それを打ち消す」

なんて動作は全く無意味です。全くやる必要のないことです。

そんなことなら初めから写真なんてやらないほうがマシです。始めなければ不安もないわけですから。

結局不安は、ほかに基準を求めるから発生します。

他人の意見、先生の意見、教科書の意見。

その基準に合っているかどうかが気になるから、不安になるのです。

基準はあなたの「フィーリング」です。

趣味の写真においては、それ以外にありえません。

だってやるのは「あなた」ですから。

楽しいから、面白いから始めた写真ならば、楽しい、面白いと感じたら、それが正解です。

そのために、常に思い出しておきたいのは、「自分がどう感じているか」です。

気持ちいいほうに、楽しいほうに進んでいけば間違いありません。

なぜなら楽しむために始めたから。

ヤバイ!写真って超カンタン。(笑)

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