【望遠レンズ使いこなしのコツ】ポイントはたったの2つ!

【望遠レンズ使いこなしのコツ】ポイントはたったの2つ!

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デカすぎる望遠レンズ

一眼レフやミラーレスなどのレンズ交換式カメラをお使いのみなさんは、どんなレンズで撮影されていますでしょうか?

まずそもそも、そのようなカメラを購入された動機のひとつに、「いろんな種類のレンズが使える」ということがあると思います。

広角、望遠、ズーム、マクロ…、実にさまざまな種類のレンズラインナップが、レンズ交換式カメラの魅力です。

そんな中で、最も使いづらいレンズが、「望遠レンズ」ではないでしょうか?

なにしろ写る範囲が狭すぎて、うまくフレーム内に収めるのがむずかしいのです。

今回は、そんな使いづらい望遠レンズをうまく使いこなして、イイ感じの写真をゲットするコツをお伝えします。

ポイントはたったの2つです。

この2つを押さえて、カンタンに望遠レンズを使いこなしちゃいましょう♪

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目次

望遠レンズの使いにくさ

望遠レンズは、レンズ交換式カメラの醍醐味であります。

そのようなカメラを買ったからには、望遠レンズを使わなければ、買った意味の35%くらいは無いと言えるでしょう。

しかし、望遠レンズは使いこなすのがむずかしい!

どのあたりがむずかしいのかを、まずは整理してみましょう。

被写体までの距離がものすごく必要!

まずはコレです。

望遠レンズは画角が狭い(写真に写る範囲が狭い)ので、ものすごく後ろにさがらないと被写体がフレームに収まらないのです。

そしてこれは、焦点距離が長くなればなるほど(望遠になればなるほど)さがらなくてはいけません。

そして、そのさがりっぷりは、スマホ(広角)なんかの撮影に慣れていると、尋常じゃありません

「え!まだ!?」っていうくらい、さがってもさがっても、まだフレームに被写体が入りきりません。

そして、障害物によって「もうさがれない!」(=撮れない)となるのです。

狭い日本で望遠レンズはとても使いづらいのですね~。

画面内に被写体しか入らない!

さて、さがりにさがって、ようやく被写体がフレーム内に収まりました。

しかし今度は、まわりのものがフレームに入らない、という問題が起こります。

被写体だけでいっぱいいっぱいになってしまって、せっかくのまわりの景色がフレームに入りきらないのです。

せっかく被写体をフレームの中に収めたはいいけど、それだけで終わってしまうのです。

ただのキッツキツなフレームいっぱいの被写体の写真。それはなんの面白みもない「ただの写真」です。

さて、以上のようなことは、望遠レンズを手に入れたばかりの人は、どなたも経験することではないでしょうか。

そして、望遠レンズは使いづらい、ということで、めっきり使用頻度が減ってしまうのではないでしょうか。

ただでさえデカくて重いのに、その上使いづらいときたら、使わなくなるのは必然の流れです。

しかしお待ちください。

望遠レンズにはちゃんと使いこなしのコツがあります!

このポイントをおさえて、望遠レンズ特有のプロフェッショナルライクなグレイトショットを、ぜひモノにしてください。

望遠レンズ使いこなしのコツ

それでは望遠レンズ使いこなしのコツを、さっそくチェックしていきます。

ポイントは2つです。

まずは引きの問題から。

被写体までの距離は事前に計算

さがってもさがっても入らない被写体。

「走っても走っても終わらない花の波~♪」のようですが、これについては、事前に計算しましょう

今いる、自分と被写体。

その距離のまま望遠レンズをつけたカメラでのぞいても、フレームに入らないのは当たり前です

まずは、自分のもっている望遠レンズで、被写体をフレームに入れるには、どれくらいの距離が必要かを覚えましょう。ざっくりで結構です。

そして、その距離があるところに移動して撮る、あるいは、今その距離があるから使えるな、とこういう順序が正しい順序です。

のぞいてから「あ、しまった!」ではなく、撮れるところで撮る、撮れる所に移動して撮る。これがスマートな望遠レンズとの付き合い方です。

「望遠レンズは被写体との間に距離が必要」

これはもう、取り去ることのできない要素ですから、付き合い方を変えるしかありません。

この使いにくさを乗り越えた先にステキな絵が待っているので、ここはスマートに乗り越えましょう。

望遠レンズは「横」に絵を作るのではなく「奥行き」で作る

次は、被写体がフレームに入ったはいいけど、それで終わってしまう問題について。

これは、望遠レンズは、絵を横に広げるのではなくて、奥に広げるのです。

要するに、横に要素を入れるのではなくて、被写体の前後(奥行き)に要素を配置するのです。

望遠レンズには「圧縮効果」と言って、前後の距離感が圧縮される効果があります。

つまり、普通の遠近感で言うと、手前のものが大きく、遠くのものが小さく見えますよね。

しかし、望遠レンズで見ると、手前のものと遠くのものの大きさの差があまり感じられないのです。

ですから、被写体の奥にあるものの存在感が、意外と大きく感じられるのです。

この効果を利用するのが、望遠レンズの正しい使い方です。

広角レンズ

↑これは広角28mmの写真です。

どちらかと言うと「横に広がりのある」感じです。

望遠レンズ

↑同じ場所の、中望遠85mmの写真です。

奥にある木が、迫ってくるような迫力があります。

これが圧縮効果です。

まとめ

望遠レンズは、確かに使いこなすのが難しいレンズです。

しかし、だからこそ使いがいもあります。

望遠レンズには、望遠レンズにしか撮れない、素晴らしいキャラクターがありますので、手に入れた方は、ぜひ使いこなしてあげましょう。

それでは使い方をまとめておきます。

1.撮影距離は事前に計算

望遠レンズの撮影は、長い撮影距離が必要です。

事前に写真の内容を考えて、必要な距離を計算した上で使いましょう。

2.奥行きに要素を配置

望遠レンズの圧縮効果を利用して縦方向(奥行き方向)に要素を配置しましょう。

もちろん、以上の使い方は、あくまで基本です。

しかし、基本を踏まえておくと、あえて望遠レンズで広がりを出してみたり、ギリギリの近接撮影で部分を強調してみたり、いろいろな変化球も繰り出せます。

どうにも使いづらかったなーという人は、以上を参考にぜひ、望遠レンズを使いこなしてみてください!

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