「写真」は、もはやすっかりデジタルに入れ替わりましたね。
デジタルカメラの恩恵には様々ありますが、個人的には「高感度性能」と「RAWデータ」が大きいと思っています。
高感度性能は、いまではISO32000、また、感度拡張によってISO102400という時代です。(キヤノン EOS 5D Mark IV カタログスペックより)
10万て。ひと昔前なら冗談でしかない数字です。
それから「RAWデータ」。
こちらは撮影後に露出やホワイトバランスを変更できるという、ひと昔前ならこちらも冗談としか思えないような機能です。
撮った後に露出を変更できるなんて、まさにドラえもんのタイムマシンではありませんか。22世紀の技術ですよ。(笑)
フィルムの頃はそもそもホワイトバランス(色温度)の調整はデーライトかタングステンの選択しかないし、写真は「撮った時点で」確定してしまうので、撮影時にフィルターで細かく調整するしかありませんでした。
また、フィルムの乳剤毎にカラーバランスの偏りがありますので、エマルジョン(乳剤番号)でフィルムを買い占めていた、なんて時代もありましたね。
そんな頃に比べると今の状況は、まさに鉄腕アトムの時代が現実にやってきたかのようです。
さて今回は、そんなデジタル写真の最も大きな恩恵のひとつ、「RAW現像」を取り上げましょう。
RAW現像は初心者にとってはめまいがしそうなほど細かいパラメーターの羅列ですが、初めはざっくり3点に絞ってしまうと理解しやすいです。
そしてその3点を、そもそもの写真の基礎とともに解説します。
やっぱりパラメータはやみくもにいじるのではなく、「理解」というベースがあると「コントロールしてる感」も違ってきます。
ちなみに今回の記事は、いただきものであるこちらの本を参考にさせていただきました。
理想の写真に近づく!RAW現像ビフォー/アフター
パラメータビジュアルリファレンス
発売日:2016年9月12日
執筆:小原裕太
写真:小原裕太、いけだまあこ、佐々木優子
定価:本体2,700円 + 税
発行・発売:株式会社 ボーンデジタル
かなりわかりやすく書かれているので、みなさんにもオススメです。
目次
そもそもRAWデータとは
現在、デジタルカメラで撮影した画像は、ほぼ「JPEGデータ」と「RAWデータ」の2種類に分かれます。
(「TIFF」という形式もありますが、JPEGの高画質化とともにあまり使われなくなりました)
「JPEG」はいわゆる「普通の」画像データです。
プリントを出したり、SNSにアップしたりするときに使っているデータです。スマホで撮ったデータもJPEGですね。
当たり前すぎて普段意識していないかもしれませんが、我々が普段、「普通に」扱っているデータが「JPEG」です。
それに対して「RAWデータ」は、かなりカメラを本格的にやっている人しか扱わないデータです。
RAWで記録できるカメラも、だいたいが中級機以降の、それなりのスペックを持ったカメラです。
その特徴はまず、「そのままでは見れない」(JPEGのように「普通に」扱えない)ということです。
「RAW現像ソフト」という専用のソフトでJPEG等「普通に扱える形式」に変換する必要があります。
なんでそんなめんどくさいことになっているのかと言うと、まず、「RAW」とは「生の」という意味で、言ってみれば「未確定のデータ」という意味です。
そしてRAWデータは、露光量やホワイトバランスなど、その写真に関するあらゆる情報を「未確定のまま」「撮影時に取り込んだあらゆる可能性を保持したまま」パッケージングしたデータであり、後日ゆっくりその可能性を検討し、最終データに確定することができます。
言ってみれば、とりあえず撮影現場をザックリと持ち帰って、「家に帰ったあとにゆっくり撮影の続きができる」というようなものです。
本来、撮影時に確定すべき露光量や色味の調整を、家に帰ってからゆっくりできる、というわけです。
さらにRAW現像ソフトは、カメラ本体では設定できないような、もっと細かい調整が可能なので、「手持ちのカメラよりももっと高性能なカメラ」で、「時間をかけてゆっくり」撮影の続きが出来るというようなものです。
なおかつ、RAWから「最終データに確定」といっても、RAWデータに直接変更を加えるわけではなく、RAWデータがもつあらゆる可能性から「チョイスして」画像を「再構築」するので、RAWデータ自体はそのまま保持されます。
…これがいかに便利なことかは想像に難くないと思います。
JPEGとRAWの違い
ちなみに、我々が普段普通に扱っている「JPEGデータ」は「確定済み」データになりますので、そこから画像に変更を加えると、画像の劣化を伴います。
JPEGの画像処理は「完成品」に手を加えていくのに対して、RAWの現像は「完成品自体を作る」というイメージです。そして、何度でも「完成品」を作り直すことができます。
RAW現像の実際
それではRAW現像は実際どのようにやっていくのでしょうか。
デジタル写真というものは、「デジタル」というだけあって、さまざまなデータの集積によって成り立っています。
画像の明るさ、色味、コントラスト等々。
それらを画像の「パラメーター」と呼びます。
RAW現像はそれらのパラメーターを調整することによって、画像を「一枚の写真」として確定する作業です。
実際にアドビのRAW現像ソフトである「Lightroom」で調整可能なパラメーターを見てみましょう。
- 色温度
- 色かぶり補正
- 露光量
- コントラスト
- ハイライト
- シャドウ
- 白レベル
- 黒レベル
- 明瞭度
- 自然な彩度
- 彩度
まず基本補正としてこれだけあって、それプラス色域別の調整、明暗別の調整、レンズ補正、ゆがみや傾きの補正、特殊効果などのパラメーターを、1枚の写真に対して適用することができます。
…なるほど敷居が高いです。(笑)
しかし、最初から細かい部分に目をやると気が遠くなりますので、まずはとっかかりとして大雑把にいくのが得策です。
すなわち、画像の3大要素である「明るさ」「色味」「コントラスト」から入ります。
- 明るさをどうしたいのか
- 色味をどうしたいのか
- コントラストをどうしたいのか
まずはこの3点だけを決めましょう。
そして、それぞれにおける調整するパラメーターは以下の通りです。
- 明るさの調整=露光量
- 色味の調整=色温度、色かぶり補正、自然な彩度、彩度
- コントラストの調整=コントラスト、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベル、
画像の明るさ(露光量)
画像の明るさはもっともいじる率が高いかもしれませんね。
特に撮影時に露出オートで撮っていると、ちょいちょいおかしな露出が混じることもあると思います。
参考:デジカメ撮影で露出計を使うことには、こんな意味があります
同じ写真でも明るさが違うと、ずいぶん印象も変わりますね。
明るさの調整は「露光量」で行います。
RAW現像ではカメラで設定できる露光量(1/3EV)よりも、さらに細かい段階で調整できます。
ちなみにJPEGでも明るさを調整することはできますが、JPEGで明るさをいじると、いわゆる「トーンジャンプ」ということが起こります。
JPEGはRGB各色8ビットつまり、各色「2の8乗」の256段階の明るさの組み合わせで出来上がっていますが、例えば明るさをいじることによって「200」の明るさを「250」の明るさに持っていったとしましょう。
すると「200」と「250」の間に隙間ができます。
その隙間を200以下の明るさ達でまんべんなく埋めるわけですが、もともと250個で埋めていた部分を200個で埋めるわけですから、足りないわけです。
これが「画像の劣化」であり、「トーンジャンプ」です。
しかし、RAWデータの場合、14ビットとか16ビットとかいう、もっと豊富な情報量の中から任意の256個を抽出するわけですから、劣化とかないわけです。
これが「完成品に手を加える」JPEGの画像処理と、「完成品自体を作る」RAW現像の違いです。
色味(色温度・彩度)
次は色味を調整しましょう。
まずは「色温度」です。
では「色温度」ってなんだ!?ってところから入りましょうか。
色温度とは
色温度ってのは、その画像の「色味の偏り」です。
光というのは、「波」の一種ですね。
そして「色」の違いはすなわち「波長」の違いです。
波長が短いほど青っぽく見え、波長が長いほど赤っぽく見えます。
そして、その写真の光源の光が長波長方向の(すなわち赤っぽい)成分が多い場合、「色温度が低い」と言い、短波長方向の(すなわち青っぽい)成分が多い場合、「色温度が高い」といいます。
(ちなみにこの色温度の「高低」の表現は、「炎」の「色と温度の関係」に由来します。炎は赤っぽい(オレンジ)ほど温度が低く、青っぽいほど温度が高いという特徴です)
太陽はもともと、全ての波長をまんべんなく含みますが、(昼の太陽光をプリズムで分解するとよくわかりますね)撮影する現場に到達する時点ではさまざまな要因によって、包含する波長の成分に偏りが生じます。
たとえば昼間の光はほぼ偏りのないニュートラルですが、朝日や夕日の時間帯は赤っぽくなりますね。
それは、太陽の位置が低いということはそれだけ厚い大気の層を通過しなければいけないことを意味し、そうなると、波長の短い青成分が大気の成分にぶつかって散乱してしまって、あなたのいる位置にまで届かないからです。
波長の長い赤成分の方は散乱の度合いが少なく、遠くまで届きます。
(ちなみに光ファイバーに使われる波長も、同様の理由で長い波長が使われると聞いたことがあります)
ちなみに余談ですが、朝日より夕日のほうがより赤く「感じる」というのは、夕日のほうはどんどん青成分が減っていく状況であるのに対して、朝日のほうはどんどん青成分が増していく状況であることが理由として挙げられます。
また、空が青いのは大気中の成分によって散乱した青成分の光が満ちているからですね。
昼間の太陽は真上にあり、通過する空気の層も朝夕ほど厚くないので、散乱した青成分が目に届く範囲に広がっているのです。
それから、日陰で色温度が高くなるのは、直射光が入らない場所は拡散光、すなわち散乱した青っぽい光がメインの光源になっているからですね。
さて、色温度の説明がずいぶん長くなってしまいましたが、正確にニュートラルにする場合は、撮影する光源下で「グレーカード」を写しこんでおく必要があります。
そして、そのグレーがどちらにも転ばず、正確にニュートラルグレーになるように現像時に調整すれば、その写真は正確にニュートラルなホワイトバランスになります。
(ちなみにRAW現像ソフトではスポイトツールでそのグレーをクリックするだけで一発でホワイトバランスが取れます)
しかしながら、「明るさ」の調整と同じく、写真は結局「表現」であり、「フィーリング」です。
必ずしも「正確」である必要はありません。
そして、RAWデータはいくら変更を加えても、元画像はそのまま保持されますので、自由にいくらでも試してみるといいでしょう。
ちなみに、色温度の補正には、もれなく「色かぶり補正」というものがついてきます。
これは、画像の色味の「グリーン・マゼンタ」の偏りを補正するものです。
なぜゆえ「グリーン・マゼンタ」なのかというと、蛍光灯や水銀灯の明かりは、目視では確認できないけれど、実はかなりグリーンの成分が強いのです。
自然光に反して、人工光では特定の波長のみ急激に高いということがあります。(特にグリーン)
ちなみにHMIというライトは強烈に紫外線を放射するので、注意が必要です。昔、保護ガラスを開いて使った現場でスタッフが大やけどを負ったという事故がありました。スタジオ協会から「絶対に開けないように」という通達が出回ってちょっとした騒ぎになりましたが、人工光にはそんなアブナイこともあります。完全に余談ですが。
はい、「色かぶり補正」は、人工光に多い「グリーンかぶり」を補正するために、グリーンの補色であるマゼンタでニュートラルを取る、というわけですね。
(フィルムの頃は蛍光灯下での撮影は、レンズ前にマゼンタのフィルターを付けていました)
彩度とは
色味の調整にはもうひとつ、「彩度」というパラメーターがあります。
これは色の鮮やかさ、ですね。
左が「彩度の低い」画像、右が「彩度の高い」画像ですね。
そして「Lightroom」の場合は、ただの「彩度」とともに「自然な彩度」というパラメーターもあります。
これらの違いは、「見た目に」自然かどうかです。
デジタル写真において、色情報はすべて数値化されています。
そして、単純に「彩度」のデータとしての数値を上げ下げすると、「見た目上に」不自然に見えることも多いのです。
そんな時は「見た目上」違和感の無いように調整された「自然な彩度」というパラメーターを利用するといいでしょう。
さて、「彩度」ですが、これは色の三要素「色相」「彩度」「明度」の中の一種ですね。
デジタル画像で扱う全ての色はこの「色相」「彩度」「明度」によって指定することができます。
- 色相=色の種類(赤や黄色や青など)
- 彩度=純色と無彩色の割合(純粋な色と、グレー等無彩色の割合)
- 明度=色の明るさ(明るい=白に近い、暗い=黒に近い)
フォトショップのカラーピッカーで説明しましょう。
「色相」は、虹みたいな縦長のバーですね。要は「何色か」ということです。
上の画像では「赤」ですね。
そして「彩度」は、正方形の中の「横軸」です。一番右が「純色」で、左に行くほど無彩色の割合が増えていき、一番左が「完全な無彩色」すなわち「白、黒、グレー」のみです。
(ちなみに、白も黒もグレーの一種とします。もっとも明るいグレーが「白」で、最も暗いグレーが「黒」です)
最後に「明度」は、正方形の中の「縦軸」です。上に行くほど明るく、下に行くほど暗いですね。
一番左の無彩色の部分を見ればわかりやすいですが、一番上が最も明るい「白」であり、一番下が最も暗い「黒」です。
さて、「色」というものを、こういうふうに考えてみましょう。
- まず最初に「純色」があります。赤とか黄色とか青ですね。
- そこに「グレーを足す」ことによって彩度を調整します。「横軸の動き」です。
- そして、その「足すグレー」をどの程度の明るさのグレーにするのかによって、明度を調整します。「縦軸の動き」です。
「どの程度の明るさのグレーにするのか」とは、一番明るいグレーとはすなわち「白」で、一番暗いグレーとはすなわち「黒」で、その中間に無数の段階のグレーがあり(JPEGなら256段階)、そこからひとつ選択するということです。
色を分解して考える時、「純色」→「そこに足すグレー」→「そのグレーの明るさの度合い」と考えると、わかりやすいかと思います。
そして、「彩度の調整」は、上記のカラーピッカーで言うと、「横軸の動き」となります。すなわち、「足すグレーの量」です。
左に行くほど彩度が落ち、左端は完全な無彩色になっています。
また、右に行くほど彩度が上がり、右端ではグレー成分を含まない完全な純色になります。
ちなみに正方形における右端の縦の動き、すなわち純色における明度の動きは、純粋に明るさのみ、すなわち「純色+黒の割合」、ということになりますね。
コントラスト(ハイライト・シャドウ・白レベル・黒レベル)
コントラストとは、画像の「明るい部分」と「暗い部分」の差ですね。
左が「コントラストの高い」画像、右が「コントラストの低い」画像。
「力強さ」や「やさしさ」といった、写真の印象を大きく左右する要素です。
さてこの画像を見ると、さっきの「彩度」の調整に近い感じがします。
左が「彩度の高い」画像、右が「彩度の低い」画像といった印象がありますね。
では「彩度」と「コントラスト」はどう違うのか?
彩度とコントラストの違い
先ほどの「彩度」の調整は、カラーピッカーで言うと「横軸の動き」でした。
色の中のグレーの量をどれだけにするのかの調整が、「彩度」でした。
それに対して「コントラスト」の調整は、「縦軸の動き」です。
すなわち、色に含まれるグレーの「明るさ」を、明るいグレーはより明るく(白く)、暗いグレーはより暗く(黒く)と、上下に引き離す動きを「コントラストを上げる」と言い、明るいグレーは「より中間のグレー」に、暗いグレーも「より中間のグレーに」と、中央にまとめる動きを「コントラストを下げる」と言います。
すなわち、コントラストを上げると、明るいグレーは「より白に近く」、暗いグレーは「より黒に近く」なり、画像内の「明るさの変化が大きくなる」。
そして、コントラストを下げると、明るいグレーも、暗いグレーも、「中間のグレー」に近づき、画像内の「明るさの変化が小さくなる」、ということです。
見た目でいうと、コントラストの高い画像は、明暗のギャップが激しく、「クッキリした印象」、コントラストの低い画像は、明暗のギャップが穏やかで、「やわらかい印象」と言えます。上の写真から確認できますね。
コントラストの調整は、「白と黒の間のギャップの調整」、とも言えます。
「ハイライト」「シャドウ」および「白レベル」「黒レベル」
さて、「Lightroom」には、そんな白黒間のギャップを調整するパラメーターとして、「コントラスト」とは別に、「ハイライト」「シャドウ」、また「白レベル」「黒レベル」というパラメーターがあります。
「コントラスト」は白っぽい部分、黒っぽい部分を「同時に」引き離したり近づけたりしますが、「ハイライト」「シャドウ」「白レベル」「黒レベル」は、白っぽい部分、黒っぽい部分を「個別に」調整します。
「ハイライト」「白レベル」の違いは、「ハイライト」は白を頂点とした、それ以下の「ある程度の範囲」も含めた部分を調整すること。
そして「白レベル」は、頂点である完全なる白付近を「どの程度の白にするか」と「定義づける」感覚です。
もちろん「シャドウ」「黒レベル」は黒方向のそれです。
このように個別に調整することによって、「飛んでいた」ハイライト部分をよみがえらせたり、「ツブれていた」シャドウ部分を復活させたりできるわけです。
このあたりも、飛ばすのか、ツブすのか、復活させるならどの程度のディテールを出すのかといったところは、その人の表現が生かされるところです。
まとめ
さて今回はRAW現像の基礎的な部分を、「写真そのものの基礎」と共にお話してきました。
「RAW現像」というと、なにやら難しそうな感じがしますが、やることは結局「写真をこしらえること」です。
つまり、「RAW現像」を理解することは結局、「写真そのもの」を理解することとなんら変わりないのです。
で、ありますから、写真そのものを理解している人にとって、RAW現像は難しいことは何もありません。
ただ、そのソフトならではの言い回しやインターフェイスや操作性に慣れてしまえば何でもないことです。
逆に言うと、RAW現像を理解することによって、そっち方向から写真そのものを理解する、という順序も可能です。
そういう意味では今回ご紹介した、「理想の写真に近づく!RAW現像ビフォー/アフター」は、RAW現像における各パラメーターの説明、という体裁ですが、逆にRAWの各パラメーターを理解することによって写真そのものを理解する、という使い方も可能です。
理想の写真に近づく!RAW現像ビフォー/アフター
パラメータビジュアルリファレンス
発売日:2016年9月12日
執筆:小原裕太
写真:小原裕太、いけだまあこ、佐々木優子
定価:本体2,700円 + 税
発行・発売:株式会社 ボーンデジタル
ちなみにこの本は説明の仕方が丁寧なので、初心者の方にもオススメです。
この記事の作成にはボーンデジタルのOさんにもずいぶんお世話になりましたので、改めてご紹介させていただきます。(笑)
実際これは「デジタル写真そのものを理解する」という意味でも、とてもいい本です。
さて、若干長くなりましたが、初心者の方は、この記事をとっかかりにRAW現像の世界になじんでいただければ幸いです。
なにしろRAWデータはデジタル写真の最大の恩恵のひとつです。22世紀の技術です。使わない手はありません。
そして今回の結論はつまり、「RAWってつまり、写真そのものなんだね~」ということですが、そこからアンリ・カルティエ=ブレッソンの言っていた、
写真はその誕生以来、技術面を除いてはなにも変わっていない。そして私には技術的なことは重要ではない。
という言葉が、改めて思い出されるわけであります。