「結婚式で、新郎新婦に写真撮影を頼まれてしまった!」
今回はそんなご友人、ご親戚の方のために、とっておきの撮影リストをご紹介します。
新郎新婦お二人を撮影するのは当たり前なので、今回のポイントはそれ以外のバリエーションをいかに増やすかです。
「こんなところまで撮ってくれたんだ~!」と新郎新婦に感謝されること請け合いです。
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目次
はじめに
はじめに結婚式撮影の要点をチェックしておきましょう。
リクエストを聞く
まずはじめに、結婚式の写真撮影を頼まれたら、新郎新婦にリクエストを聞いておくとよいでしょう。
新郎新婦の立場からでないとわからないような大切なカットがあるかもしれませんので、そこはまず確認しておいた方が良いです。
進行表
また、当日の進行表があると、もらっておくと便利です。次にどんなイベントがあるかわかるので、心の準備もできます。
バリエーション
それから、基本的に1コのものを撮る場合、寄りと引きの2バージョンあるとなお良いでしょう。
寄りはもののディテールを、引きはその場の状況を説明します。
実際、結構忙しいです
あと、あなたの席は用意されていても、ゆっくり食事をしているヒマは基本無いものだとお考えください。
別途プロカメラマンが用意されていれば別ですけど、あなたがメインカメラマンなら、ほとんど席に着いているヒマはないはずです。
ご飯はいつでも食べられますが、写真は今しか撮れません。
あなたがベストを尽くすことは、新郎新婦への祝福になりますので、ぜひがんばってください。
メイクルーム
撮れるようなら新婦のメイクシーンから撮り始めましょう。その際、メイク中の新婦と共に撮っておきたいカットは、
- メイクルーム全景
- ドレス、タキシード、シューズ、手袋等、衣装単体
- イヤリング、ネックレス、ティアラ、指輪などアクセサリー類
- ブーケ、ブートニア単体
- メイク道具など
ブツ撮りは基本自然光で撮ったほうがよい雰囲気です。持ち運べるものは窓辺等に移動させて撮るとよいでしょう。
挙式前
時間があれば新郎新婦と共に会場内を回り、ロケーション撮影をしましょう。お二人のポートレートと共に撮っておきたいカットは、
- 当日の空(天候)
- 建物外観、内観の特徴的なディテールと全景
- (ホテル等であれば)本日の宴席一覧表示、両家名の入った看板など
- ブーケ、ブートニア(手に持って、襟に付けて)
- ネイル
- ドレスの特徴的な部分
- 新婦後ろ姿(トレーンを流して)
新婦後ろ姿は意外と撮り漏れるので、ぜひ撮ってあげてください。当日新婦は自分の後ろ姿が見えないので。
また、とにかく初めての撮影の場合は、新郎新婦を追いかけるのに精一杯で、他の部分に目がいかなくなりがちです。
でも、新郎新婦が手作りした受付の小物やウェルカムボード、リングピローなど、言われてなくても撮ってあると喜ばれるものがたくさんあります。
「他に何かあるかな?」と、常に周囲に気を配る余裕が大切です。
親族控室
- 全景
- 家族のグループショット
- 親、兄妹等とのツーショット
ここでは、両親、兄弟姉妹、祖父祖母など、両家ごとのグループショットを中心に撮ってあげましょう。
母、父とのツーショットも喜ばれます。
意外と、「親兄弟とのショットが無かった」と悔やまれる新郎新婦は多いものです。この段階で撮っておくとよいでしょう。
挙式
- 会場全景
- リングボーイ・フラワーガール(いれば)
- フラワーシャワーの花びら(ゲストの手に持ってもらってもOK)
- 式次第
- 会場内の特徴的なしつらえ・小物(祭壇、パイプオルガン、燭台、聖書など)
- リングピローにのった指輪
- 聖歌隊、楽器演奏者
- 牧師・神父・神主
- 署名後の結婚証明書
挙式会場に限らず、どの場所でも全景のショットはマストです。
初心者は特に「引いて眺める」ということに意識がいかないので、意識的に各場所で1カットは押さえておきましょう。
また、挙式リハーサル時に本番では撮れない指輪交換やベールアップの寄りのカットを撮っておくとよいでしょう。
さらに重要なことですが、挙式は厳粛なセレモニーです。(基本的に)
必ず事前にスタッフに、立ち入って良い場所と、撮っていいタイミングを確認しておきましょう。
また、会場内を動く場合も、極力目立たないようにする配慮も必要です。
撮影に夢中になるあまり、場を乱してしまっては、かえって新郎新婦に迷惑がかかります。十分お気をつけください。
披露宴前
披露宴前の何もイベントがない時間帯でも、意外と撮っておくべきカットがあります。
- 受付の人
- 受付中のゲスト
- 受付回り・ウェルカムボードなど
- ペーパーアイテム
- 披露宴会場内の全景(ゲストが入る前。準備中の風景)
- テーブルセッティング
- 卓上装花
- ケーキ単体
披露宴前は小物や会場のセッティングを中心に撮っておくとよいでしょう。披露宴が始まってしまうと忙しくて撮れなくなるので。
披露宴
ケーキカット、乾杯、メインキャンドル点灯等の重要なシーンは、必ず新郎新婦に声をかけて目線をもらったカットを押さえておいてください。
初心者だと遠慮してしまって、なかなか声をかけづらいですが、目線のカットが無いと、やはりさびしいものです。がんばって撮っておきましょう。
- 会場全景
- スピーチする人全員
- 料理(できれば全部)
- シャンパンを注ぐところ
- 父、母の楽しんでる様子
- 各テーブルの様子
- 新婦の手紙単体(新婦OKであれば)
- 両親に渡す花束単体
新郎新婦に意外に喜ばれるのは、自分たちが見ていない時の会場の様子です。
「こんな場面もあったのか!」と新鮮な気持ちで見てもらえます。
お色直しのために中座しているときの会場内等も撮っておくと喜ばれます。
ゲストのお見送り
- 新郎新婦と両親がお見送りのために並んだところ
- ゲストに配るプチギフト単体
- 色直し衣装でのロケーション撮影
披露宴が終わっても気を抜いてはいけません。お友達と抱き合うシーンなど、いい場面がたくさんあります。
また、お色直し衣装でのお二人のロケーション撮影(ポートレート)も忘れずに撮影しておきましょう。
まとめ
いろいろ書きましたが、いかがでしたでしょうか。
「いっぱいあって大変だよ~」と思われたかもしれませんが、もちろん必ず撮影しないといけないわけではありません。リストはあくまでひとつの提案なので。
大切なのは、新郎新婦の気持ちになって撮影することです。
機械的にリストを押さえるだけでは良い絵になりません。新郎新婦の気持ちになって、こういう絵があったらうれしいだろうな~、と考えながら撮影するのが喜ばれる写真を撮る秘訣です。
そして、事前の準備として、会場内を下見したり、進行表を見て、どこでどういう絵を撮るかのプランを立てておくと撮影がスムーズでしょう。
(↓ジャンルは違いますが、機材の準備についてはこちらの記事も参考になります。)
参考:【七五三写真の撮り方】お参りスナップ写真のポイントを徹底解説!
事前の準備が余裕を生み、良い写真につながります。
それでは今回の記事をまとめておきます。
- 新郎新婦のリクエストを聞いておく
- 寄りと引きでバリエーションをつける
- 周囲を見渡して他に撮れるものがないが常にチェック
- 事前に進行を確認して、余裕を持って行動
- 新郎新婦の気持ちを忘れずに
結婚式の撮影は、大変ではありますが、やりがいのあるチャレンジです。
今回の記事を参考に、ぜひ新郎新婦に喜ばれる写真を撮ってください!