【高級コンデジとは?】用途から具体的な使い方まで徹底解説!

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ニコンDL

発売中止になってしまった、ニコンの高級コンデジ「DLシリーズ」。

実機は世に出ませんでしたが、このカメラは素晴らしい置き土産をしていってくれました。

それが、

365日、表現者であれ。

というキャッチフレーズです。

この言葉は、高級コンデジというものの存在意義を見事に言い表しています。

今回、コンデジシリーズの第3弾は、「高級コンデジ」をとりあげます。

普通のコンデジとの違いからその用途、具体的な使い方からカメラ史との関係まで、まとめてお届けします。

(コンデジシリーズ 過去2回↓)

第1回:【これからコンデジを購入される方必見!】最強コンデジの選び方

第2回:【キヤノン PowerShot G7 X MarkⅡ】画質と使用感のレビュー!

コンデジ市場はスマホの登場で壊滅的なダメージを受けましたが、そんな中でも堅調な売れ行きを示しているのが、高級コンデジです。

スマホでもない、ミラーレスでも一眼でもない独自のポジションには、いったいどんな意味があるのでしょうか。

最終的にはニコンのキャッチフレーズへと至る過程をたどりながら、高級コンデジの奥深い世界をのぞいてみましょう。

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高級コンデジとは

高級コンデジとは、コンデジの筐体に、それなりのレンズやセンサーや機能を投入して、コンパクトさを維持したまま画質や機能もそれなりのレベルを達成したカメラです。

つまり、コンデジ的な撮り方や用途でも、写りは一眼レフやミラーレス並みという、手軽で高画質を実現したカメラです。

もちろん実際にはコンデジほど手軽ではないし、一眼レフほど高画質でもありません。

ちょうどその中間をとったようなカメラです。

「え?『手軽』ならコンデジやスマホを使うし、『画質』なら一眼レフやミラーレスを使うわけだから、なんだか中途ハンパなカメラじゃない?」

と、思われたかもしれません。

まさに「帯に短し、たすきに長し」の見本のようなカメラです。(笑)

そんな中途ハンパなカメラは、一体どう使いこなしたらいいのでしょうか?

続けて見ていきましょう。

「高級コンデジ」と「コンデジ」の違い

まずは、「高級コンデジ」と普通の「コンデジ」の違いについてチェックしておきましょう。

それは次の2点に集約されます。

  • 画質
  • 使い勝手

高級コンデジと普通のコンデジの違い1「画質」

画質についてはまあ、言うまでもないことですね。

前回のキヤノン PowerShot G7 X MarkⅡの回でも解説しましたが、普通のコンデジよりも高画質で明るいレンズと、大型のセンサーを積んでいるのが、高級コンデジの特徴です。

具体的には、

  • F2.8以下の明るいレンズ
  • 1型以上の大型のセンサー

このあたりが、「高級」かそうでないかの分かれ目になるのではないでしょうか。

結果として、目に見える特徴として、

  • 高い解像度
  • それなりにボケる

という点が、確認できるかと思います。

(詳しくは前回の記事をご参照ください)

PowerShot G7 X MarkⅡで撮った写真

高い解像度(PowerShot G7 X MarkⅡ)

PowerShot G7 X MarkⅡ100%クロップ

赤枠部分(100%クロップ)

PowerShot G7 X MarkⅡで撮った画像

それなりにボケる(PowerShot G7 X MarkⅡ)

高級コンデジと普通のコンデジの違い2「使い勝手」

普通のコンデジでは、露出はオートで、ピントもオートです。

撮り手の自由になる部分はほとんどありません。

しかし、高級コンデジでは、マニュアル露出マニュアルフォーカスが可能だったりします。

これによって、オートでは撮影者の意図どおりにならない部分に対して、補正を効かせることができます。

この部分こそが、高級コンデジと普通のコンデジを峻別する大きな要素です。

高級コンデジとただのコンデジの撮り方が違うとしたら、この部分をどう撮影に生かすかにかかっています。

逆にこの部分を生かさないのであれば、高級コンデジもただのコンデジも、なんら変わるところがありません。

高級コンデジは、ただの「写りのいいコンデジ」になってしまいます。(まあそれでも十分立派ですが)

高級コンデジは、この「コントロール性」によって、普通のコンデジには撮れない、撮影者の意図を反映した写真を撮ることができます。

高級コンデジと普通のコンデジの違い「まとめ」

まとめると、高級コンデジは普通のコンデジに比べて、

  • 画像のクオリティが高い
  • 撮れる絵の幅が広い

ということです。

高級コンデジの意味

そんな高級コンデジは、どんな場面で使うカメラなのでしょうか。

あるいは、どういう使い方に向いているカメラなのでしょうか。

次にその点を探ってみます。

高級コンデジは、あくまで「コンデジ」

高級コンデジは「低級一眼レフ」でも「低級ミラーレス」でもありません。

あくまで「高級コンデジ」です。

つまり、ジャンル分けでいうと、あくまでコンデジなわけです。

ですからその使い方は、やはりコンデジに準じます。

つまりその使い方は、基本的にはコンデジと変わらない、ということです。

大枠はコンデジ的な使い方の中で、要所で「高級」ならではの使い方を差し挟む。

これが高級コンデジの基本的な使い方になります。

「普通のコンデジ」や「一眼レフ」との比較

さて、高級コンデジといえども、基本的にはコンデジと一緒、ということになりました。

ですから、高級コンデジの使い方を見る前に、まずは「コンデジ」の使い方を見ておきましょう。

「コンデジ」って普通、どういう使い方をするカメラでしょうか。

コンデジの使い方

それはもう、「手軽に撮る」「チャッと撮る」ですね。

例えば旅行で、一眼レフではちょっと荷物になる、というとき。

あるいはちょっとした行事やお出かけ。

一眼レフを使うほど大げさではない、普段の「ちょっと写真を撮っておきたい」場面で、手軽に撮るようなカメラですね。

この手軽さこそが、コンデジの最大のポイントです。

それは、逆に一眼レフを使う場面を考えてみると、わかりやすいでしょう。

一眼レフの使い方

一眼レフの撮影って、大きくて重い、機材のいっぱい詰まった専用のカメラバックを担いで、「撮影」のために撮影する、というイメージです。

「撮影」のためにそこに出かけていき、「撮影」のためのセッティングをして、「撮影」のために動く。

コンデジのような、何かの「ついで」や「オマケ」ではありません。

時間とお金と労力を捧げて、1枚のナイスショットをものにする。

一眼レフの使い方は、つまりはコンデジとは正反対です。

重厚長大」であり、「大作傑作」であり、「乾坤一擲」です。

「手軽さ」の重要性

どっちがいい写真が撮れるかというと、それはもう一眼レフに決まっていますね。

かける時間とお金と労力の量が、比較にならないほど違いますから。

でも本当にそうでしょうか?

実は違います。

というか、見方によっては違います。

どういうことかといいますと、「手軽」であることによってはじめて撮れる「いい写真」もある、ということです。

たとえばHIROMIXの写真なんかは、一眼レフで機材をセッティングして…、なんて撮り方では絶対に撮れない写真です。

「コンパクトカメラ」と「手軽さ」と「反応」によって撮られたような写真です。

ヒロミックス 写真新世紀

©HIROMIX

そんな写真でも、写真新世紀というビッグな写真賞で一等賞を取ったりもできます。

つまりは「いい写真だ」と権威から認められているわけです。

このあたりのことは、HIROMIXの記事にも詳しく書きましたが、写真の評価とは、その写真が「いい写真である」という見方が「開発された」、あるいは「発見された」ということによってもたらされます。

それによって昨日までは無価値の写真が、今日からは傑作になったりするわけです。

そして「手軽な」とはふつう、「どうでもいい」とか「他愛もない」と、ほとんど同義です。

しかしそんな「手軽な」写真でも、その価値を知っている人にとっては価値があります。

手軽に撮れる高級コンデジは、そんな人にとって「使う価値があるカメラ」となります。

改めて高級コンデジの意味

では、ここまで出てきた要素をまとめて、結論を導きましょう。

  • 「手軽」に撮れるのが、コンデジの意義。
  • 写真には「手軽」だからこそ撮れる種類の写真もある。
  • 「傑作大作」を志向する撮影で一眼レフが使われるのは、「作品」にふさわしいクオリティを確保するため。
  • 高級コンデジは、一眼レフほどではないが、それなりの画質。

これらをまとめると、おのずと高級コンデジを使う意味が導き出されます。

すなわち、

「手軽」だからこそ撮れる種類の写真に、最低限「作品」並みの画質を担保するカメラ。

ということです。

HIROMIXのような「手軽」さを生かした写真ジャンルでありながら、「作品」として通用するような画像クオリティも確保する。

それが高級コンデジならではの使い方です。

ここにおいて最初に見たような、普通のコンデジではなく、「高級」コンデジを使う意味も生きてきます。

普通のコンデジではなく、「高級」コンデジを使う意味

さて、同じコンパクトカメラであっても、HIROMIX時代の「フィルム」のコンパクトカメラと、デジタルのコンパクトカメラでは、画質が全然違います。

フィルムのコンパクトカメラは、コンパクトといいつつ、どんなカメラも全て「フルサイズ」です。

現在、フルサイズといえば「高画質」の代名詞であり、一部の高級機にしか使われない、「高嶺の花」的なセンサーサイズです。

しかし昔は、バカ高い一眼レフもチープなコンパクトカメラも、全て「フィルム」を使うという点では共通していました。

ですから、どんなに安いカメラでも「フルサイズ」です。

また、そもそもフィルムの画質というものが、今でも「味がある」といって根強いファンがいるように、デジタル画像とは違ったテイストを備えています。

写ルンですブームもその流れですね)

今でもアート写真の分野ではフィルムが使われることが多いですが、そもそもフィルムにはそういった「アートっぽい」雰囲気があります。

ですから、HIROMIX時代のコンパクトカメラは、コンパクトカメラといえども、ある程度の「画質」は備えていたわけです。

しかし、現代のいわゆる「コンデジ」は、そうではありません。

ただのコンデジだと、フルサイズの何十分の一のような小さなセンサーに、コスト重視の暗いレンズ。

「作品」と呼べる画質とはちょっと違うな、というのが実状です。

そこで「高級コンデジ」の登場です。

コンデジの「手軽さ」をキープしながら、「作品」と呼べる画質を確保。

なおかつコントロール可能な要素を増やし、ただのコンデジには撮れない絵にも対応可能。

中途ハンパと思われた高級コンデジにも、実はそれにふさわしい活躍の道があったのです。

高級コンデジの意味【まとめ】

では、高級コンデジを使う意味をまとめておきましょう。

「手軽さ」を生かす撮影ジャンルに、「作品」らしい画像クオリティをもたらす。

実際、いわゆる高級コンデジで撮った写真が、ストックフォトで売れたりもします。

「手軽的内容の写真」×「作品的画像のクオリティ」

これがすなわち高級コンデジの存在意義、と言っていいでしょう。

高級コンデジの使い方

では、そんな高級コンデジの具体的な使い方を見ていきましょう。

高級コンデジは、マニュアル露出やRAW撮影、それからタッチフォーカスやマニュアルフォーカスにも対応していたりと、幅広い機能性をもっています。

その使い勝手は、上級機の一眼レフやミラーレスに近いものがあります。

とはいえ、あくまで「コンデジ」なので、基本的にはコンデジらしく「サクッと使う」のが、その真骨頂になります。

サクッと使いながら、オートだと撮影者の意図を外れる場合に、そういう上級的な使い方を差し挟んで、撮影者の意図に引き戻す。

それが高級コンデジの使い方の、基本的な方針です。

ふつうのコンデジだと、この「撮影者の意図に引き戻す」ができません。

カメラが撮ったなりにしか撮れませんが、いわゆる「高級コンデジ」だと、それが可能です。

そこをうまく生かすのが、高級コンデジなりの撮り方です。

それでは以下、詳細に見ていきましょう。

常に持つ

まず、高級コンデジも「コンデジ」でありますから、ストラップを手首に巻きつけて、基本的には常に手に持っていましょう。

もちろん、常に手に持てるわけでもないので、そんなときはポケットに入れておきましょう。

ポケットに入らない場合は、いつも持ち歩くカバンに入れておきましょう。

もちろん首にぶら下げててもいいですね。

コンデジは「コンパクトさ」が、他にはない 最大のアドバンテージ ですので、そこを最大限に生かすのが、まずはこのカメラを使う最大の意味です。

撮影モードは基本「Tv」(シャッタースピード優先)

撮影モードは基本「Tv」(シャッタースピード優先)です。

そして、シャッタースピードは1/250前後にセットします。

PowerShot G7 X MarkⅡ モードダイヤル

もちろん、暗い状況だと1/60とか遅くしますし、明るいと1/500にしたり、調整はします。

2種類のブレ

なぜ「Tv」なのか?

ふつうコンデジなら「P」モードでよくない?と思われることでしょう。

絞りもシャッタースピードも全部自動で決めてくれる「P」こそが、サクッと撮るコンデジには最も適しているはずです。

しかしコンデジの「P」モードだと、平気で1/20とか1/30のシャッタースピードを指定してくるのです。

ブレとシャッタースピード

手ブレをしないシャッタースピードの目安は「1/焦点距離」(50mmのレンズなら1/50)以上と言われています。

それに照らし合わせると、高級コンデジの「1型センサー」における(35mm換算じゃない実質の)レンズの焦点距離はだいたい「10mm~35mm」程度なので、1/20や1/30は、まあ問題ない数値と言えます。

なおかつ現代の高級コンデジは、3段分も4段分も手ブレ補正が効いているわけですから、「手ブレ対応」という意味では、1/20や1/30はハッキリ言って十分なシャッタースピードです。

しかし、ブレるのはカメラだけではありません。

被写体もブレるのです。

1/20や1/30だと、カメラブレは収まったとしても、被写体がブレます。

PowerShot G7 X MarkⅡで撮った画像(被写体ブレ)

被写体ブレ。【f/1.8・1/30ISO 250】(PowerShot G7 X MarkⅡ)

上の写真。

人物以外はピタッと止まっています。

手ブレはありません。

ですから人物のブレは、いわゆる「被写体ブレ」です。

被写体ブレは、それを表現に生かすために敢えてそう撮る以外は、ただの失敗です。

風景など動かないものを撮るなら関係ありませんが、人を中心とした動く被写体を撮る場合には、よくよく留意すべき事項です。

そして、高級コンデジで撮る対象は、ネイチャーやランドスケープといった動かない対象というよりはむしろ、日常の身の回りにある雑多な対象物であり、動くもののほうが多いでしょう。

さらに、コンデジは歩きながら片手で撮ったり、荷物を持ったまま撮ったり、かなりラフなシャッターの切り方も多いので、シャッタースピードを速めに設定しておくとことは、手ブレ対応の意味でも、もちろん効果的です。

ボケ具合をコントロールしたい時は「Av」(絞り優先)

そして「背景をボカしたい」、逆に「画面全面にピントがくるようにしたい」といったように、「ボケ具合」をコントロールしたい場合は、「Av」(絞り優先)モードにします。

PowerShot-G7-X-MarkⅡで撮った写真

高級コンデジは絞りを開けると結構ボケる(PowerShot G7 X MarkⅡ)

絞りを開ける(F値を小さくする)と、ボケやすくなりますし、絞りを絞る(F値を大きくする)とボケにくくなります。

「ブレ」「ボケ」両方コントロールしたい場合は「M」(マニュアル)

そして、「ブレ」と「ボケ」の両方をコントロールしたい場合は、「M」(マニュアル)にします。

たとえば、ピタッと被写体の動きは止めながら、背景はボカしたい、というような時ですね。

ISO感度は基本オート

そして、ISO感度は基本オートに設定します。

露出の3要素は、

  • 絞り(F値)
  • シャッタースピード
  • ISO感度

です。

そして、これらの数値が写真の「写り」に与える影響は、

  • 絞り(F値)=ボケ具合
  • シャッタースピード=ブレ具合
  • ISO感度=画質(ノイズ量)

です。

参考:これで完璧!写真撮影における露出の全て

つまり、「絞り」や「シャッタースピード」でボケやブレをコントロールしますが、画質については なりゆき、ということです。

そもそもコンデジで撮ることの意味

なぜなら、画質が一番大事なら、そもそも一眼レフやミラーレスで撮るからです。

コンデジで撮ることの最も大きな意味は、「手軽さ」でした。

機動力を生かして、場面をサクッと切り取るような撮り方であり、パッと思いついた絵に、サッと反応するような撮り方です。

コンデジで撮る写真で大事なのは、画質じゃなくて絵そのものの面白さです。

サクッとだからこそ撮れる絵、ひらめきに反応したからこそ撮れた絵。

そんな「絵の内容」こそが一番で、「画質」とか何とかはそれ以降です。

すなわち、

高級コンデジでは、画質は「ついてくる」ものであり、「追求するもの」ではありません。

画質を追求したかったら一眼レフを使いましょう。

高級コンデジは、「コンデジなのに画質も素晴らしくてラッキ~」くらいのノリです。

そのあたりのプライオリティを間違えないことが、高級コンデジ使いこなしのコツです。

最後は「ひたすら撮る」

コンデジの「手軽さ」のメリットは、どんなにしょうもない場面でも「とりあえず撮っておこう」という気になれるところです。

一眼レフだと、すごい場面をすごい感じに撮らなきゃいけない感じがしますが、コンデジの手軽さは、しょうもない場面にしょうもない面白さを見つけることを許してくれます。

それによって、今まで見落としていたものが見えるようになり、表現される可能性がなかったものが、表現されるようになります。

また、「反射的に」といっていいくらいパッと撮った写真でも、あとからじっくり見ると、なかなかいい絵だったり、思わぬ面白さが発見できたりします。

これは一眼レフの撮影とは、全く違った動作原理です。

一眼レフは「非日常」を追求するようなところがありますが、コンデジは「日常」の延長です。

365日、表現者であれ。

すなわちコレですね。

ニコンDL

高級コンデジの使い方【まとめ】

それではこの章の最後に、筆者オススメの高級コンデジの撮り方をまとめておきます。

  1. 常に手元に持つ
  2. 撮影モードは「Tv」で、シャッタースピードは1/250前後
  3. ISO感度は「オート
  4. あとはひたすらシャッターを切る

それを基本に、つど「Av」や「M」を差し挟む、です。

高級コンデジは、一眼レフなみの自由度の高さがありますが、あんまりごちゃごちゃと複雑なことをするのも、コンデジらしい「手軽さ」が失われます。

コンデジはあくまで「シャッターを押すだけ」が基本です。

そこから要所要所でコントロールを効かせるのが、ベターな使い方でしょう。

高級コンデジと時代の関係

さて、長々と高級コンデジについて語ってきましたが、最後に、高級コンデジの時代の中の位置づけについても考察しておきましょう。

時代は「重厚長大」から「軽薄短小」へ

「カメラ」といえば、「一眼レフ」が長年花形であり続けました。

大きく重く、ハイスペックで値段も高い一眼レフカメラは、写真を趣味とする人のあこがれであり続け、また、プロフェッショナルのシンボルでもありました。

しかるに現在は出荷台数も落ち込み、より軽薄短小なミラーレスが、その地位をおびやかしつつあります。

カメラの出荷台数で伸びているのはミラーレスだけ、というのが昨今の現状です。

物理的にも心理的にも「軽く」というのは、世の中全体の傾向と言っていいでしょう。

かつて建造物は、石造りのどっしりと重厚な建造物が立派とされましたが、現代ではもっと軽やかで風通しがよく、シャープでスタイリッシュなフォルムが良しとされています。

部屋のインテリアも、ゴテゴテとデコラティブだったものが、現代ではスッキリとシンプルなデザインが主流です。

「就職」は終身雇用が当たり前だったのが、今では転職は普通です。

「結婚」も、かつては家全体を巻き込んだ重々しい出来事でしたが、今ではわりと個人のフィーリングです。

「重」から「軽」は、時代の流れと言っていいでしょう。

そんな流れの中にあってカメラは、「重厚長大」な一眼レフから、「軽薄短小」なミラーレスへとシフトしつつあります。

そんな「軽」への流れの最先端。

「軽」でありながら、作品としてのクオリティを担保できるギリギリラインのカメラ。

それがすなわち「高級コンデジ」というわけです。

つまり、時代という観点で見ると、高級コンデジは実に 最先端のカメラ なのです。

まとめ

ソニーのRX100に端を発する「高級コンデジ」なるジャンルは、息の長いムーブメントになりました。(RX100は現在5代目)

この流れが受け入れられた背景には、もちろん時代の要請があります。

すなわち「軽さ」への流れです。

画像のクオリティを確保しつつ、カメラはどこまで軽い存在になれるか。

その現時点の最先端の回答が、高級コンデジです。

表現の喜びを日常に

365日、表現者であれ。

人は何のために腹の足しにもならないような「表現」をするのかというと、腹の足しよりも大事な要素がそこにはあるからです。

趣味の写真はお金ばっかり食って何の役にもたたない、ちょっと後ろめたいくらいのシロモノ。そんなふうに感じている人は、ぜひこの記事を読みましょう。趣味の写真には「生きる意味」にも通じる、素晴らしい意義がありました。

そんな「表現」を日常レベルに持ち込めるようになったのは、実に素晴らしい時代の進化です。

「表現」はどんどん軽さを帯び、高級コンデジによって、ついに日常茶飯事レベルに達しました。

書斎やアトリエにこもって、ウンウン唸りながら何日もかけてやっていたかもしれない、あるいは衣食住を犠牲にしてまで打ち込んでいたかもしれない「表現」なるものは、通勤や散歩のついでにサクッと行える「手軽」なものになったのです。

これがすなわち、365日、表現者です。

というわけであなたも、高級コンデジがもたらす新しい日常、始めてみませんか?

(→筆者もインスタ始めました)

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記事を書いている人

上原京平

職業カメラマン兼写真ライター。

「わからない写真」を「わかる写真」にするための記事を執筆中。
月間17万PVの写真ブログを運営しながら、noteにて写真講座も開始。

「わかる」からはじまる写真のおもしろさを、みなさんにお伝えしています。

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