カメラバッグ選びの基準としては、「見た目」「機能」「タイプ(ショルダータイプやバックパックタイプなど)」などいろいろありますね。
そもそも「趣味のカメラ」である以上は、カメラバッグにも趣味性の高いものを求めてしまいます。
しかし本来の「写真を撮る」という行為を重視すると、意外なことに安物のカメラバッグのほうがオススメだったりします。
今回は、見た目やスペックからは見えてこない、カメラバッグ本来の使い勝手について考えてみましょう。
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目次
カメラバッグ本来の用途
カメラバッグの高級感や持つ喜び、はたまた高機能性などを度外視し、純粋に運搬の道具として考えると、意外と安物がオススメだったりします。
その理由は
- 軽い
- 気楽に使える
- 目立たない
の3点です。
それでは詳しく見ていきましょう。
カメラバッグ自体の重さ
カメラバッグを買う時に、カメラバッグ自体の重さについて考えた事はありますか?
カメラ機材全般に言えることですが、軽さは最も重要な性能の一つです。
とにかくカメラは実際に持ち出してナンボ。重いとそれだけで持っていく気がしません。
これは機材購入時には良く無視されるポイントです。なぜなら実際に使用してみて、はじめてその不便さを実感できるからです。
重さの話で言うと、長時間持ち歩いてみて、はじめてそのつらさが実感できます。
一度そのつらさを経験すると、ハッキリ言って見た目などどうでもよくなります。(笑)
これは機材購入全般に言えることかもしれませんが、購入前は楽しい情報にしか目がいかないので、夢や希望が膨らみますが、買った後はリアルな現実を突き付けられます。
「思ってたのと違う」これは機材購入時に、必ず皆が経験することですね。
このような経験を通して機材選別の目が養われていくので、悪いことではありませんが、事前の情報収集によってデメリットを知っておくことも大切ですね。
そして実際のところ、高いカメラバッグほど重く、安いカメラバッグほど軽い傾向があります。
高いカメラバッグは装備も充実し、クッションも厚くしっかりと作ってあるので、結果的に重くなりがちです。本革なんか使ってたりしますからね。
それに対して安いものはナイロンだったり、クッションも薄かったりして、比較的軽くなります。
ハッキリ言って「軽さ」という性能に着目すると、安物のほうが上です。
安いほど気楽に使える
さらに、高いカメラバッグを買ってしまうと、キズや汚れが付かないように遠慮しながら使ってしまいがちです。
その点、安いカメラバッグだと、多少汚れたりキズ付いたりしても、あまり気にせず気楽にガンガン使うことができます。
本来の「写真を撮る」という目的からすると、どちらがいいかは言うまでもありません。
安っぽいと街中でも目立たない
実際高級なカメラバッグは、そのデザインや存在感もやはり目をひくものがあります。
特に街中に持ち出してスナップするような場合だと、その存在感によって、逆に浮いてしまいます。
その点、安いカメラバッグなら、どこにでもあるようなデザインで、ごく自然に風景に溶け込み、そんなに目立ちません。
こんなところにも安物のメリットはあります。
安いカメラバッグのデメリットは?
デメリットは言うまでもなく、その安っぽさです。
まあ持つ喜び、使う喜びなどは、ほぼ無いと言っていいでしょう。しかしだからこそ、そのデメリットと引き替えのメリットとも言えます。
そして実際のところ、使っている人は多いと思います。
なぜなら使い勝手の良さから、自然とそこに行き着いてしまうのです。
筆者自身の経験から言ってもそうです。
まとめ
カメラバッグに関しては、安い=作りが悪い、かというと、そんなことはありません。
そもそも安いカメラバッグは、高級感と引き換えに、使い勝手を追求して作られている場合が多いのです。
実際、ハクバやエツミなどのメーカーは安くて軽いけどしっかりした作りのものをたくさん出しています。
また、もし使いつぶして買い替えるにしても、安いとあまり気になりませんし、そもそも、週一で普通に使うくらいの使用ではなかなかつぶれるものでもありません。
それではもう一度、安いカメラバッグのメリットをおさらいしておきましょう。
- 軽い
- 気楽に使える
- 目立たない
こんなメリットだらけでなおかつ安いカメラバッグ。使わない手はありません。