スマホを卒業して、ちゃんと「カメラ」を買って写真をやってみようかしら。
そんな皆さんはまず、「初心者 おすすめ カメラ」で検索したり、量販店の店員に相談したり、写真をやっている知り合いに聞いたりして、最初に買うカメラを決めると思います。
つまり、右も左もわからないから、よく知っている人に教えてもらおう、ということですね。
でも人のおすすめは鵜呑みにしないほうがいいです。
なぜなら、良くなかった場合に後悔するからです。
よくわからない人が、よくわからないまま薦められたカメラを買っても、よくわからないのは当たり前です。
初心者がカメラを買う前にまずやるべきことは、「よくわからないこと」をわかるようになることです。
今回の記事では、初心者の皆さんがカメラを買う前にわかっておくべきことと、それを踏まえた上でのカメラ選びの方法をご提案します。
ただ言われるがままのカメラ選びは、もう卒業です。
カメラ選びの段階から、もう趣味の写真は始まっています。
まだカメラは手元になくても、趣味の写真はもう始まっているのです。
趣味の写真を楽しむのは、他の誰でもないあなたです。
最初のカメラ選びも、あなた自身が楽しみ、あなた自身で選べないなら、きっと写真を始めても他人の言いなりになって、あなた自身が楽しめないでしょう。
趣味の写真は、あなた自身が楽しんでいいし、カメラ選びもあなた自身が楽しんでいいものです。
初心者だからと臆することなく、自分らしく選びましょう。洋服だって自分で選ぶでしょう?
たかがカメラです。(笑)
目次
カメラ選びにおける「初心者」ならではの特徴
カメラ選びの際の、初心者ならではの特徴とは何でしょうか?
それは全くの初めてなので、何の取っ掛かりもない、ということです。
これが2回目、3回目のカメラ選びなら、前回使っていたカメラの使い勝手を踏まえたうえで選ぶことができます。
しかし、全くの初めてとなると、そのたたき台となる比較対象が全くないのです。
だから、人に聞いたり、グーグルに聞いたりして、人のたたき台を借りてこようとするわけです。
しかしここで注意が必要なのは、それはあくまで「人の」たたき台である、ということです。
その人ならではの感覚、使い方、予算配分です。
ここで、自分の感覚を無視して、他人の意見を鵜呑みにしてしまうと、そのカメラに違和感を感じる原因となります。
本当はあのカメラがいいという「感覚」を感じていながら、他人のおすすめするカメラを、自分はあまり魅力を感じないまま買ってしまうと悲劇です。
良くなかった場合の後悔とはコレです。
つまり、初心者だろうとなんだろうと、自分が納得して買うことが大前提なのです。
初心者は「わからない」という引け目から、詳しい人のよくわからないおすすめを鵜呑みにしてしまう傾向があります。
しかし、そのことがもたらす結果は、あまりにも悲劇です。(そうじゃない場合ももちろんありますが)
「わからない」という引け目があるなら、ある程度「わかる」ようになってから、落ち着いて選べばいいのです。
初心者のカメラ選びのポイントその1
他人のおすすめを鵜呑みにせず、わからないことはある程度わかるようになってから、落ち着いて選ぼう!
初心者の「わからない」とは?
さて、そんな初心者の「わからない」とは何でしょうか?
「何がわからないのかもわからない」
そう言いたくもなるのが初心者です。(笑)
ここでは、「わかる必要があることは何か」を、明らかにしておきましょう。
それは、「趣味の写真に何を求めているか」です。
あなたがカメラを始める理由です。
意外とココがあいまいなのです。
だからカメラも決まらない。
初心者のカメラ選びにおける最大のポイントは、結局はココです。
「なんとなく楽しそうだから」
まあだいたい、そんな理由ですね。
え?なんですって?
「なんとなく楽しそう」?
それでいいじゃないですか。
カメラを始めようとするのに、理由がないわけないのです。
始めたいと思わなければ、始めないはずです。
ただその理由を明確に表現できないだけです。
「なんとなく楽しそう」くらいにしか、表現するすべを知らないのです。
だから、量販店に相談に言って、「何を撮るんですか?」「予算は?」「ミラーレス?一眼レフ?」などと矢継ぎ早に質問されても、しどろもどろになってしまうのです。
「しらねーよ!そんなこと」
あなたの心はそう叫んでいるのではないですか?(笑)
当たり前です。
ただ楽しみたいだけです。カメラのお勉強をしたいわけではありません。
「なんとなく楽しそうだから」
それがカメラを始める理由なら、なんとなく楽しめばいいんです。
「なんとなく楽しそうだから」がカメラを始める理由なら、なんとなく楽しそうなカメラを選べばいいのです。
カンタンです。
初心者のカメラ選びのポイントその2
カメラを始める理由を明らかにし、それに沿ったカメラを選ぼう!
初心者の感性を大切に
初心者は初心者だからといって、上級者に合わせる必要はありません。
だって実際、初心者と上級者は違うわけですから。
初心者は臆することなく、堂々と初心者であればいいのです。
「なんとなく楽しそう」でも、「暇つぶし」でも、何でもいいじゃないですか。
なんとなく楽しそうなら、なんとなく楽しそうなカメラを選べばいいし、暇つぶしなら暇つぶしになりそうなカメラを選べばいいのです。
その本来の動機を押し殺して、遥か彼方にいる上級者の、しっくりこない意見をありがたく頂戴してしまうがゆえに、おかしなことになるのです。
上級者の意見が正しいにしても、それを本当に理解するのは、あなたも上級者になってからです。
初心者は初心者のままでいいのです。
今、現時点の感性を大切にしましょう。今だけですよ!その初々しい感性は。
上級者になっちゃったら、初心者の頃のみずみずしい感性を逆にうらやましく思うかもしれません。
まとめ
今回、初心者のカメラ選びのポイントは2点でした。
- 他人のおすすめを鵜呑みにせず、わからないことはある程度わかるようになってから、落ち着いて選ぼう!
- カメラを始める理由を明らかにし、それに沿ったカメラを選ぼう!
これはつまり言い換えると、
- 人を当てにしない
- 自分をよく知る
ということです。
やるのは人じゃなくて自分です。当たり前ですが。
その当たり前を確認したところで、さあ改めて、あなたならではのカメラ選びを始めましょう!